秋のローテ個人戦(秋雨杯)と緊急京都ローテオフに参加しました。
どちらもORASレート最終シーズン準拠(過去作再現不可個体無し)のローテーションバトルです。
秋雨杯は4勝0敗で優勝、緊急京都ローテオフは予選リーグ(7人) 4勝2敗で予選落ち(ブロック内3位)でした。
対戦数が少ないため改善点はあると思いますが、何かの参考になれば幸いです。
[パーティ]
画像はぽけっとふぁんくしょん！ :PGLカードを使用しています。
秋雨杯ではテラキオンではなくHA腹太鼓マリルリを採用していました。
[やりたいこと・構築経緯]
ローテオフで必ず一人は使っていると噂のメガフシギバナを使ってみたいと思いました。
ただ、メガフシギバナはローテーションバトルで使用率の高いメガシンカポケモンのボーマンダ・クチート・ガルーラに不利であることが分かりました。また、一般ポケモンではファイアロー・ガブリアス・ナットレイ・ヒードランあたりが厳しそうです。
まずは裏から出てきやすいクチート・ファイアローをレッドカードジバコイルで狙い撃ちすることにしました。ついでに、メガガルーラのグロウパンチをリセットすることができたり、ボーマンダも裏に居る場合狙うことができます。
フシギバナで厳しい相手は大半が物理ポケモンなので物理受けとしてバルジーナを採用しました。ゴーストタイプへの耐性・地面タイプの無効に加えて積み技で強引に突破してくる相手へのイカサマがパーティの穴を埋めてくれると思いました。
次に基本選出をジバコイル・バルジーナ+1にするときに強いポケモンを考えました。電気無効で上記のフシギバナがつらいポケモンに弱くないポケモンがいいなと思い、拘り鉢巻ガブリアスを採用しました。
ここまで壁パーティへの対策がほとんど無く、ナットレイも重いままなのでシャンデラを採用しました。既に入っているバルジーナと合わせて2種類のS操作が自然に入るのも強いです。
最後の一匹にはヒードランに強く壁にも戦えそうなフェアリータイプのマリルリを入れていました。(一時的にガメノデスも試しました)
ただ、秋雨杯やフリーで対戦していて、基本選出のジバコイル・バルジーナ・ガブリアスの全てとマリルリ(ガメノデス)の性質が違いすぎるためか選出しにくいと感じました。また、トゲキッスがいると必ず出て来るうえに拘っているガブリアスは出しにくくなると思いました。そこで、マリルリをガブリアスと似た動きのできるテラキオンに変更し、トゲキッス入りに自然に選出しつつ強く動けるようにしました。
[個別詳細]
持ち物: フシギバナイト
特性 : ようりょくそ → あついしぼう
性格 : ずぶとい
努力値: H252 B148 C36 D4 S68
実数値: 187-*-134-125-121-109
→187-*-178-147-141-109(メガシンカ後)
技 : ヘドロばくだん/ギガドレイン/こうごうせい/やどりぎのタネ
[耐久目安]
性格補正無しA252振り拘り鉢巻ガブリアスの地震をギガドレインの回復込みで2発耐える
性格補正無しA252振り命の珠ガブリアスの地震を2発耐える
→どちらも逆鱗は無理
性格補正無しファイアローの拘り鉢巻ブレイブバードを耐える(性格補正有りだと31.3%の中乱数)
[火力目安]
ギガドレインで無振りガブリアスが乱数3発
ギガドレインでH252D68振りブレードフォルムギルガルドの身代わりが高乱数で壊せる(81.3%)
[素早さ]
追い風下で最速拘りスカーフトゲキッス抜き
使ってみたかったメガシンカポケモン。
調整が分からなかったのでシングルバトルの調整を参考にしました。
タイプ一致攻撃技に加えて、ギルガルドやヒードランに対してはやどりぎのタネ+こうごうせいで粘って勝てるかもしれないと思いこれらを採用しました。めざめるパワー炎や地面・地震や眠り粉も選択肢でした。
採用率の高い多くのポケモンに弱いのは間違いなかったのですが、選出されるのは1体か2体なのでレッドカードで裏のファイアロー等を倒した瞬間に勝利が決まる対戦もあり、強力でした。
参考にしたメガフシギバナ入りの多くの構築記事に光合成はあまり使わないと書いてありましたが、実際ほとんど使いませんでした。相手の物理アタッカーが積む隙になってしまうためです。かといって他に打ちたい技があるかと言うとありませんでした。当たる前提もしくはジバコイルに重力を採用するなどして眠り粉を採用すると択に依存しない場面が出るかもしれません。
持ち物: レッドカード
特性 : がんじょう
性格 : ひかえめ
努力値: B12 C252 D244
実数値: 145-*-137-200-141-78(個体値26～27)
技 : 10まんボルト/めざめるパワー氷/ラスターカノン/でんじは
[火力目安]
10まんボルトでH252振りクチートが低乱数1発(12.5%)
→メガクチートには6割程度のダメージ
めざめるパワー氷で無振りボーマンダが確定1発
→耐久振りやメガボーマンダは倒せない
後ろから出てくるファイアローを倒したり、クチートを大幅に削ったりします。
ニンフィアに先制して欲しいので無振り60族より素早さの低い個体です。元々別のパーティで願い事と合わせていたこともあり、HPには振らずに特防をかなり高くしています。今回のパーティに願い事持ちはいませんが、この調整が使いやすかったのでそのまま使用しています(一応やどりぎのタネとの相性がいい)。
10まんボルトとめざめるパワーはレッドカードで呼び出したポケモンに打てるので確定です。残りの技はなんでもいいのですが、一応フェアリータイプに打てるラスターカノンと、積み技持ちの素早さを下げるための電磁波を入れました。以前は重力と守る(願い事回復ターン用)を採用していました。
多くのファイアローを倒したり、クチート・ボーマンダを削ってくれました。安心が欲しいので特性は頑丈ですが、あまり発動しないのでアナライズでもいいと思います。ただ、アナライズが無くてもファイアローは倒せますし、クチートは削りさえすればいいので今のところあまり支障はありませんでした。
技は思ったより電磁波が疑似的なS操作になり便利でした。ラスターカノンはあまり打ちませんでしたが、鋼の方が通りがいい時に安定して打てるのは魅力的でした。ただ、天候や壁のターンを枯らしたり、宿り木の回復量を稼いだりできる守るの方が欲しかったです。
持ち物: ゴツゴツメット
特性 : ぼうじん
性格 : ずぶとい
努力値: H252 B252 D4
実数値: 217-*-172-*-116-100
技 : イカサマ/はねやすめ/ちょうはつ/おいかぜ
物理受け。追い風下で動かしたいポケモンでは無いと思ったので素早さは無振りですが、耐久ポケモンにしてはわりと速いです。特殊相手には何もできないので防御方面に振り切りました。
技構成は使いやすい技を4つ入れました。毒々や日本晴れ・雨乞い・いちゃもんあたりも選択肢かもしれません。
積まないと突破できないレベルの耐久が非常に優秀で、積んでくる物理ポケモンにこのポケモンのイカサマを合わせられるかの勝負になることが多かったです。また、耐久ポケモンの中では速いので挑発も便利でした(積み技を止められないのは残念)。
なぜか追い風をあまり使いませんでしたが、使えば詰められるという場面もあったと思うので、まだ扱いきれていない部分があると思います。
持ち物: たつじんのおび
特性 : せいぎのこころ
性格 : ようき
努力値: H4 A252 B36 D4 S212
実数値: 167-181-115-*-111-170
技 : インファイト/いわなだれ/じしん/つるぎのまい
[火力目安]
いわなだれで無振りトゲキッスを確定1発
インファイトで少し防御に振ったナットレイ(実数値でH181 B170)を高乱数1発(81.3%)
[耐久目安]
性格補正無しトゲキッスのエアスラッシュが確定3発
ファイアローのブレイブバードが確定2発(拘りだわりハチマキでも確定2発)
性格補正有りメガボーマンダのおんがえしがぎりぎり確定2発
[素早さ]
最速ガブリアス +1
ガブリアスを出せない時(主に対トゲキッス)に出そうと思っていたポケモン。打ちたい相手へのインファイトのダメージも考えて達人の帯。命の珠はダメージのせいでエアスラッシュを耐える回数が変わると思って避けました。
岩技はエアスラッシュの怯みを回避しながらストーンエッジを当てる自信が無かったので岩雪崩、格闘技は聖なる剣では威力が足りないのでインファイトです。積み技は強いので剣の舞を入れつつギルガルドに打てる地震を入れました。電光石火も入れたかったです。
思った以上の活躍で、緊急京都ローテオフでは全ての対戦で選出しました。電気・飛行タイプに強いので疑似的な電気耐性になるのもいいと思いました。バルジーナは悪に耐性があるとはいえ返しに有効打が無いので悪タイプ(主にサザンドラ)にあまり強く無いので、そこを補ってくれるのもいいと思います。
地震は打たないので電光石火でいいと思います。また、最速では無いせいでスカーフカイリキーに回せずに困ったので最速でいいと思います。
持ち物: こだわりハチマキ
特性 : さめはだ
性格 : ようき
努力値: A252 B4 S252
実数値: 183-182-116-*-105-169
技 : じしん/げきりん/ドラゴンクロー/ストーンエッジ
フシギバナがつらい色々なポケモンに弱くないポケモン。メガガルーラと戦って欲しいので相打ちしやすい拘り鉢巻です。
タイプ一致技しか打たないと思いながら強そうな技を入れました。ドラゴンクローはダブルチョップの方が良いかもしれません。
噂通りの強さでした。ローテーションバトルの逆鱗は打った後回転盤を回すことすらできなくなることを最近知ったのですが、それでも強いので基本的に逆鱗で拘りました。おそらく出てきて困る(積みの起点になる)剣の舞ギルガルドはバルジーナで、マリルリ等フェアリーはフシギバナでなんとかできるからだと思います。
持ち物: きあいのタスキ
特性 : すりぬけ
性格 : ひかえめ
努力値: H140 B8 C252 S108
実数値: 153-*-111-216-110-114
技 : かえんほうしゃ/シャドーボール/めざめるパワー氷/トリックルーム
壁相手に強いポケモン。おそらく80族との素早さ勝負を考えてこの素早さにしている個体をそのまま使っているのですが、よく分からないのでもっといい調整があると思います。
めざめるパワー氷で壁下のメガボーマンダを倒したいですが、シャドーボール2耐え調整をされていると倒せません。鬼火やクリアスモッグとの選択です。
シャンデラというポケモン自体が強いので活躍はしてくれるのですが、技や調整に改善の余地があると思います。
[使用感・反省点]
だいたいのパーティにはメガフシギバナを倒せるポケモンが2体くらいいるのですが、
・レッドカードで裏にいるフシギバナに強いポケモンを倒す
・バルジーナ(テラキオン・ガブリアス)で表にいる積み技持ち物理アタッカーを倒す
ということができればメガフシギバナを通して勝てました。前者はわりと狙えるのですが、後者は択になってしまうので噛み合いの部分が大きいと思います。
個々の調整や技構成は色々変える部分があると思います。パーティの並びとしては飛行耐性があるのがジバコイルのみなのが少し不安で、ファイアローやボーマンダが表にいるとかなり厳しい対戦になります。
ローテーションバトルはなかなか対戦の場が無いことが多かったのですが、大会だけで10戦できてとても楽しかったです(チーム戦も含めた影響かローテフリーも以前より活性化しています)。
ローテ個人戦(秋雨杯)主催・運営のしえるさん、緊急京都ローテオフ主催・運営のひこさんありがとうございました。また、対戦相手の皆様もありがとうございました。
